キハダ(黄膚)−秋 (2007.10.13、よしゆきさん)
 Phellodendron amurense


 よしゆきさんから秋のキハダの実が届いた。よしゆきさんお得意の冬芽と葉の写真も付けてあった。花は京都府立植物園で写したが、実や冬芽は無かったので有り難い。お便りには「葉も実もないときでも、冬芽が葉柄内芽となることによる葉痕に特徴がありますね。」とあり、よしゆきさんの面目躍如である。葉柄内芽とは、冬芽が葉柄の基部に包まれていることを言い、秋の落葉とともに顔を出す。
 キハダは樹皮を剥ぐと内皮が鮮やかな黄色をしているのが特徴で、この内皮が健胃薬として用いられる。高さ20mになる雌雄異株の落葉高木である。5−6月に咲く黄色い小さな花の後は1cm程の緑の実が固まって付き、9-10月には黒くなって冬まで残る。
 学名はPhellodendron amurenseで、ミカン科キハダ属の落葉高木である。日本全土の山地に分布する。



冬芽には葉柄内芽の特徴が良く表れている



葉の表裏



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