キハダ−黄膚 (2005.5.14)
 Phellodendron amurense


 京都植物園で、ふと見上げると黄色い花が咲いていた。手入れをしている園の人に聞くと、「ああ、胃の薬に使う黄檗ですよ」と教えてくれた。
 樹皮を剥ぐと内皮が鮮やかな黄色をしている。この内皮が健胃薬として用いられるが、とっても苦い。苦みの成分は塩化ベルベリンである。高さ20mになる雌雄異株の落葉高木で、5−6月に黄色い小さな花を付ける。花の形からはとてもミカン科とは思えない。果実は1cm程で、黒くなって冬まで残る。
 学名はPhellodendron amurenseで、ミカン科キハダ属の落葉高木である。日本全土の山地に分布する。





葉の表裏




樹皮をめくると鮮やかな黄色をしている



木々のリストへ戻る