北海道標茶町の「標茶(しべちゃ)のミズナラ」
  (2005.4.25、2005.8.03、 2007.10.24、西村さん)


 久々に西村さんの登場である。これで西村さん投稿の北海道の巨木は31本目となった。30本までの巨木については記念特集を作ってある。これまでに1-3位のミズナラを投稿していただいたが、今回は4本目のミズナラである。以下は西村さんによる解りやすい解説です。
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 林野庁の巨木100選に選ばれた巨木である。  釧路市中心部から根室へ向かう国道44号線を約10km行った原野に信号があり、中標津方面へ左折する。国道272号線である。8kmほど走ると小さな峠を越える。この峠の頂上左手にマイクロ回線のアンテナドームが木立の中に見える。ドームへの道に入ると、道はドームの側を通って林道となる。ここにゲートがあり、普段は鎖で閉ざされている。車を傍らに置いて鎖の脇をすり抜け、林道を約10分ほど歩くと巨木の案内立札があり、左折。10mほどで再び案内板で右の木立に入る。数十mで巨大な姿が正面に見えてくる。太い幹に枝の落ちた痕がいくつもの大きな瘤となり、迫力満点の様相を呈し、森の主にふさわしい威圧感のある風貌となっている。巨木100選の記述では、幹周594cm、高さ24m、年齢不詳とある。実測してみると、地上120cmで654cm。凹凸が激しいので、計り場所によってかなり違う。
 最初に行ったのは4月でまだ残雪があり、エゾ鹿の角が転がっていた。鹿の遊び場のようである。8月に行ったときは森中に霧が立ちこめていた。釧路湿原にも近いことからよく霧が出るようで、空中の水分を当てにした藻類・菌類の集合体であるサルオガセがあちこちの枝からひげのようにぶら下がっている。2007年に訪れたときは、近くを新しい道路の開削中で、巨木から20mほど離れた地点でブルドーザーがうなりを上げていた。本当に必要な道路には思えないのだが、巨木の寿命に影響がありそうで心配である。ここに限らず、いつの間にか原野が切り開かれていく現状はどうも納得がいかない思いです。
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 なお、知床のミズナラについては、Hiroaki.Sさんによる素敵な解説がある。

No. 1 (2005.4.25)


No. 2 (2005.4.25)


No. 3 (2005.8.3)−霧が立ち込めていた。


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