長野県上田市の「前山寺のケヤキ」(2014.11、青島さん)


 青島さんから久しぶりの巨木の写真が届いた。2011年に藤枝市の松の巨木を送っていただいて以来である。今回は長野県上田市に出かけて、前山寺(ぜんさん寺)にある2本のけやきの巨木のうち大きい方の木を写して下さった。
 信州の上田市は、南西に美ヶ原、北東に菅平を持つ南北に長い市域で、千曲川に沿った長野新幹線上田駅付近が中心である。ここから1km北西に真田一族で有名な上田城趾があり、上田駅から上田電鉄別所線に乗ると別所温泉や多くの寺院を訪れることができ、この辺りは「信州の鎌倉」と言われる。その寺院の一つが前山町にある「前山寺」で、ここには2本のケヤキの巨木がある。
 環境省調査によると、大きい方の幹周は6.75m、樹高は20m、もう一本は幹周6.65m、樹高18mで、どちらも樹齢300年を越え、上田市の天然記念物に指定されている。写真に写っているのは、大きい方のケヤキである。がっしりとした幹の趣が素晴らしい。木の先端では紅葉が始まっており、11月後半には見事な紅葉が見られるのではないかと思われる。
 徒歩で行くには、長野新幹線上田駅から、上田電鉄別所線に乗り、塩田町で降りて真っ直ぐ南に向かう。塩田支所前の信号から道をやや右寄りにとり、「十人」の四つ辻を左に曲がって川を渡り、県道82号線を越えて南に1.5km程歩くと、前山寺付近に出る。



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