鹿児島県福山町の「宮浦神社の夫婦イチョウ」−2 (2002.1 吹留さん)


 以前に鹿児島在住の田平さんから送っていただいた「宮浦神社の夫婦イチョウ」の最近の写真が同じく鹿児島の吹留さんから届いた。吹留さんは神社の住職と知り合いで、このイチョウを広めたいとのご住職の願いで、ご自分の鹿児島を紹介するホームページに加えられたそうである。以下は吹留さんによる解説です。
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【 左側 】樹高 38m60 樹囲 7m68 樹齢 1000年以上
【 右側 】樹高 38m00 樹囲 7m55 樹齢 1000年以上

向かって右側の木は寛政三年浦町大火の際大火傷を負い左側の木は明治十年西南の役の際、艦砲射撃により大損傷を受けました。毎年の強い台風を真向うから浴びながら今も尚、春先には樹幹に若芽を噴出し真夏には暑い陽射を覆い梢より涼風を吹き流している姿はご祭神神武天皇が大和入りの途すがら数々のご難事に堪えられて目的を達成された運の強さと古事記に示された137歳の長寿ご神徳にあやかっているもので、神武天皇が御東征前の仮の宮居であったことを記念して植えられたものであると云い伝えています。

 冬の一日に撮影した大銀杏は寒空に枝を伸ばしながら身を竦めているように見えます。葉っぱのないイチョウを見ていると、元気かな?と心配になりますが、ご心配なく!
 今でも生命力旺盛で、4月になると若芽を出し、5月になると新緑の衣を身にまとい元気一杯の姿を見せてくれます。
 9月末から紅葉が始まり、一面黄色いイチョウの葉のじゅうたんで敷き詰められます。この頃、宮司らの手によりライトアップが行われ、銀杏が暗闇の中に浮かび上がります。10月には銀杏の実をつけます。

 イチョウが再び蘇る時期の4月3日、春季大祭が午前10時半から午後1時頃まで行われます。見ものは社宝、天皇から「正一位宮浦大明神」と宣下された勅宣証書も見る事が出来ます。
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鳥居の右と左に夫婦イチョウが見える。どちらがどちらかは不明

右のイチョウ



左のイチョウ



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