ヤマハゼ (2003.5.18、2009.5.25)
 Rhus sylvestris


 5−6月はウルシ属の木々に花の咲く季節である。山を歩くとヤマハゼやヤマウルシ、里ではウルシやハゼノキが見られる。いずれも奇数羽状複葉の特色ある葉を持ち、花も似ている。秋に見事な紅葉で目を引く事も同じである。ヤマハゼの木は低木であるが、ハゼノキは高木に育つ。また、ヤマハゼの葉は、平行に走る葉脈の横線がよく目立つ。
 50年ぶりに出かけた甲山で、ヤマハゼの花に出会った。以前、豊中の都市緑化公園で写したものは花期を過ぎていたので、差し替えることにした。甲山は、六甲山の東側にあって、小さいが綺麗なトロイデ(鐘状)型をした山である。小学校の頃はここに遠足に行ったことがある。まだ周りには何もない山であったが、今は綺麗な森林公園として整備され、木々に標識も付けられている。
 学名はRhus sylvestris。ウルシ科ウルシ属で、雌雄異株である。中国北部原産の落葉小高木で、日本では関東以西に広く分布する。








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