ウワミズザクラ−上溝桜 (2000.4.22、2003.6.15、2003.9(小川さん)、2006.4.27)
 Prunus grayana


 京都御所の蛤御門の前に一面に白い穂状の花を付ける木がある。 ウワミズザクラである。若葉色の葉が出た後、4−5月に白い花を密に付ける。 山では10mを越す木もある。花の形はリンボクやバクチの木に似て、中央部が 深く窪んでいる。花の後、赤い小さな実を沢山に付ける。
 学名はPrunus grayanaで、バラ科サクラ属である。
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 陶芸家の小川さんから、お便りと共に、見事な色合いのウワミズザクラの実の写真が届いた。こんなに綺麗に色づくとは知らなかった。以下はお便りの一節です。
「私の住む栃木県東部の低山には、「うわずみざくら」はごく普通にある木です。九州育ちの私は、こちらに来て初めて見た時は、珍しくて早速調べて桜の一種だと知った時は、驚いたものです。以来二十数年来毎年花を見てきましたが、青い実は見ていましたが、熟した実には気付かずにいました。ところが昨年は、実付きが物凄く良くて、ドライブ中でも其処ら中で、赤や橙色の房が眼に入って来て、はて何だろうと、間近に見た時は、その美しさにまたもや驚かされました。」

京都では4月に咲くが、これらの写真は6月に月山で撮った。




4月22日、京都御所で


葉の表裏(2006.4)


幹の樹皮(2002.12)


木の全体(2006.4、京都植物園)


秋のウワミズザクラの実−色合いが素晴らしい。(小川さん撮影)


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