ツリバナ (2002.4.29)
 Euonymus oxyphyllus


 農学部植物園の一番奥にツリバナの木がある。5月に咲く花が風に揺れるさまが可愛いので、その季節にはいつもここを目指す。長い花柄が美しく「ツリバナ」の名がピッタリである。花はニシキギ科特有の色で、雄しべ・雌しべは小さい。
 ツリバナ、アオツリバナ、ヒロハツリバナ、オオツリバナなどの種類が図鑑に書いてあるが、なかなか区別は難しそうだ。いずれも、高さ数mの落葉低木で、葉は対生し先が尖り、細かい鋸歯がある。写真のものは「ツリバナ」と明記知ってあったので間違いないと思われるが、オオツリバナと殆ど区別が付かない。
 ニシキギ、マユミ、マサキ等と同じく、秋に種のはじける風情に情緒がある。赤い実がはじけると朱色の仮種皮に包まれた種子が現れるが、弾けた実の色と形がなかなか良い。。
 学名はEuonymus oxyphyllusで、ニシキギ科ニシキギ属である。京大農学部植物園で写す。




幹と花


対生の葉


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