トゥクネイ(Tucnay) (2008.9.11)
 Hyptidendrum arboreum


 マチュピチュ遺跡の中やインカ道で、紫の集合花を付けた木をよく見かける。個々の花はラッパ状で、先端が非対称の5弁に開いて、雌蘂が突き出している。かなり大きな木もあれば、2m程度の細い幼木もある。葉は葉脈の間が網目のようになったシソ科特有の形である。例えばミントやその他のハーブの葉に近い。
 遠くから見ると、ナス科のSolanum granuloso-leprosumに似ているが、近づいてみるとシソ科とナス科の花の違いがハッキリ解る。
 学名はHyptidendrum arboreumで、南米アンデス原産のシソ(Lamiaceae)科の低木である。コロンビアからボリビアにかけて400-1600m付近に分布する。



花の先端が開いて雌蘂が覗く


シソ科らしい葉


かなり大きな木の幹


幼木の細い幹と葉・花


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