タチバナ(橘)−冬 (2002.2.2)
 Citrus tachibana


 タチバナは「右近の橘、左近の桜」とよく言われ、どこにでも有りそうな木であるが、実際には自生地が年々減って、今は暖地の海岸沿いに自生するのみである。日本特産の種であるが、環境庁のレッドリストに載る絶滅危惧種となってしまった。栽培種は各地の植物園にあり、京都御所の紫宸殿には、もちろん右近の橘が植えられている。
 5−6月、枝先に2cm程の白い芳香ある花を付け、冬には3cmほどの黄色い果実になるが、酸味が多くて食用には適さない。
 学名はCitrus tachibanaで、ミカン科ミカン属である。




木々のリストへ戻る