タラノキ (2002.8.10、2002.10.6、2005.9.20)
 Aralia elata


 4年越しでタラノキの花をやっと写した。といっても、残念ながら出来が悪い。最初はバスの車窓から見たのを思いだして、比叡山ドライブウエーを自転車で登った。2・3年目は京都府立植物園の宿根草園で見つけたが、いずれも花期を逃した。そして今年、幾輪かの花が残っているのをようやく写した。蜂達に人気があるのか、特に大きな蜂が沢山集まっており、威嚇されながらの撮影だった。タラノキの花は複総状花序に付き、上部は両性花、下部には雄花が付くことが多い。両性花には、雄花期と、雄しべ・花弁が落ちた後の雌花期がある(下の写真参照)。
 3-5mの低木である。8−9月、ヌルデと同じように、枝から湧き出すような形で白い花が一杯に咲く。ヌルデとは葉の茎が違っているが、幹に棘があるのも大きな特徴である。タラノキの若芽は食用にでき、天ぷらなどはたいそうな人気である。葉の付き方は奇数2回羽状複葉で、よく目立つ。
 学名はAralia elataで、ウコギ科タラノキ属である。日本全土に分布する。棘の少ない品種はメダラと呼ばれる。

吹き出すような複総状花序に白い小花がいっぱいに付き、遠くからもよく見える


  京北で写す(2005.9)


両性花がビッシリと付く


雄花期の花。5本の雄しべが見える


雌花期の花


10月には液果が黒く熟す


新芽付近も棘だらけ


樹皮の鋭い棘と葉


葉の付き方は奇数2回羽状複葉と呼ばれる。


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