タブノキ−椨の木 (2002.5.11)
 Machilus thunbergii


 ひょっとしてと思って、半年ぶりに農学部の田圃脇の木々を見に行った。予感があたって、タブノキの花は真っ盛りであった。3年間果たせなかった花に、ようやく出会うことが出来た。クスノキよりはしっかりとした、美しい形をした花である。ようやく出会えたからか、じっと見ていると可愛いなと思う。
 巨樹の所には数本のタブノキが載っている。町でも並木などに使われることもあり、比較的よく見る木であるのに、花がないために載せられなかった。5-6月に花を付け、秋には1cmほどの実が熟す。
 タブの若葉の成長も特徴があって目を引く。ピンク色の若葉が、枝先にかたまって付いた前年の葉の上に塔のように立ち上がる。北海道以外の本州の暖地を中心に生え、30m以上の巨木になる。
 学名はMachilus thunbergiiで、クスノキ科タブノキ属である。thunbergiiは18世紀のウプサラの植物学者。






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