ベニバスモモ−紅葉酸桃 (2002.3.16、2008.3.10(MHさん))
 Prunus cerasifera Ehrh. var. atropurpurea Bailey


 早い桜がもう咲いていると思ったら、スモモの花だった。大阪府立都市緑化植物園に入る並木には、色々な花木が植えてあり、ここに満開の木が数本見られる。花と同時に出る葉が赤みがかっているのでこの名が付いたのであろう。別名をアカバスモモとも言う。花は白いが、葉が赤いので、遠目にはピンクの花が咲いているように見える。3月中頃から咲き始める。
 サクラに比べると花はやや疎らで小さく、頼りなげであるが、実の方はサクラより大きく、黄色く熟したものは食用になる。中国から古くに渡来した。
 学名はPrunus cerasifera Ehrh. var. atropurpurea Baileyで、バラ科サクラ属である。
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 BruxellesのMHさんから素敵な「ベニバスモモの並木」の写真が届いた。EUの中心地であるベルギーのブリュッセルはグラン・プラスに代表される歴史的風景や美味しいチョコレートのある魅力的な町である。市の北部には広大なベルギー国立植物園もある。送っていただいた写真の道は、ヨーロッパの住宅街を走る典型的な石畳の道で、落ち着いた感じと満開のベニバスモモの花がしっくりと解け合っている。羨ましい風景である。

MHさんから送っていただいた、ブリュッセルのベニバスモモの並木道(2008.3.10)


以下は、大阪府都市緑化植物園および万博公園のベニバスモモ






ベニバスモモの実(2007.6)


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