センペルセコイア−セコイアメスギ (2005.4.23、2008.2.25)
 Sequoia sempervirens


 スギ、ヒノキをはじめとして、春には沢山の針葉樹が花を付ける。世界一背の高いことで知られるセンペルセコイアもこの季節に花を付けている。雌雄異花で、葉の先端に付くのが雌花、葉の内側に付くのが雄花と思われる。多くの本で「雌花は緑色」という記述があるので、確信はない。以前に雌雄異株と記述していたが、京大農学部植物園で雄花の付いたセンペルセコイアの木の下に沢山の球果が落ちていたので、異株ではないことがわかった。
 葉が扁平に付いてイチイに似ているので、イチイモドキとも呼ばれる。類似のメタセコイア(Metasequoia glyptostroboides)は葉の形が似ているが落葉樹である。一方、同じ常緑樹のセコイアオスギ(Sequoiadendron giganteum)はスギのような棒状の葉を持っていて容易に区別できる。センペルセコイアは「セコイアメスギ」とも呼ばれている。
 学名はSequoia sempervirensで、スギ科セコイア属である。北米西部原産。
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 宮崎さんから、雄花と雌花の記述が違っているとご注意を頂き、雌花と雄花の写真を送っていただきました。最下段に掲載しました。(2008.8.11)

雌花−大阪市大理学部附属植物園(2005.4.23)




雄花−京大農学部植物園(2008.3.25)


雄花と雌花?


球果


雌花の蕾−六甲森林植物園(2004.11.23)



雄花と雌花(2008.1.30、宮崎さん撮影)
註:葉腋から出る雄花の同定は間違いないが、先端にあって雌花と書かれたものは細長い形なので、新芽の可能性がある。


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