サンシュユ−山茱萸 (1999.3.13)
 Cornus officinalis


 サンシュユの黄色い花が目立つ季節になってきた。3月には木一面に黄色い花を付け、秋には、赤い実が鈴なりになる。紅葉も綺麗である。近づいて花を観察すると、小さな花が放射状に集まっていて、4個の雄しべが可愛らしく突き出している。葉は、葉脈の流れが美しく、ミズキやハナミズキなどと特徴を共有している。荒れたまだらの樹皮も独特で、印象に残る木の一つである。
 江戸時代中期に朝鮮から薬用として渡来したが、最近は人気があるのかあちこちで花を見かけるようになった。赤い実の果肉を干したもの(山茱萸と呼ぶ)が、止血、解熱などに使われる。
 学名は、Cornus officinalisで、ミズキ科ミズキ属である。officinalisは薬局などで売っていると言う意味で、薬用植物であったことが分かる。






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