サガリバナ (2000.7.24、中島さん)
 Barringtonia racemosa


 打ち上げ花火がパッと開いたような素晴らしい景色である。沖縄の中島さんから夏の名花、サガリバナの写真が届いた。お便りには次のように書いてあった。
 「7月の名花、夜9時ころに全開する花です。香りがよく、舞香花(もうかばな)と呼ぶ地域もあります。本来、サワフジの別名のとおり、水辺を好む樹木で、西表島の川で、落ちた花がゆったり流れる様子は想像するだけで幻想的です。
 いま、那覇市内の街路にも植樹されて、水不足気味にあえぎながら咲いている花を見 かけます。」
 南西諸島から東南アジア、熱帯アジアにかけて、マングローブが生育するような水辺に育つ常緑の中高木である。6−8月に30-50cmの総状花序を下垂させて、夜の間だけ白やピンクの芳香の良い花を開く。
 学名は、Barringtonia racemosaで、サガリバナ科である。




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