ハハジマノボタン (2005.8.18、玉田さん)
 Melastoma pentapetalum


 父島を本拠地としている玉田さんが、母島の花を花を送ってくれた。昨年ご紹介したムニンノボタンの親戚にあたるハハジマノボタンである。「母島の牡丹」と読んでしまいそうだが、ノボタン科の木であり、「母島野牡丹」と書く。
 玉田さんのメールには、「先日初めて母島に旅行で行き、あわただしく山を歩いてきました。最盛期は過ぎていたようですが、ハハジマノボタンが咲いていたので写真を送ります。 名前の通り固有種です。ムニンノボタンほどの希少性はないとはいえ、小笠原では珍しい色つきの花もよいものです。」とあった。
 本州のノボタンの類縁種が小笠原諸島には3つあり、ムニンノボタン、ハハジマノボタン、イオウノボタンと呼ばれている。ハハジマノボタンは、母島の乳房山に多くの群落が見られ、淡紅色5弁である。これに対してムニンノボタンは、白色4弁である(実際には、東平のものは4弁であるが、東海岸のものは5弁がかなり混ざる)。花期は7月であるが、8月に入っても花は見られる。写真では殆どが実になっている。
 学名はMelastoma pentapetalumで、ノボタン科ノボタン属の常緑低木である。pentapetalumは花弁が5枚であることを指す。






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