ナリヒラダケ−業平竹 (1999.5.6)


 竹の花は数十年に一度しか咲かないと言う。そして、花が咲いた後は竹は枯れてしまう。もう20年近く前に四国の石槌岳の笹が、花の後全部枯れたことで有名になった。孟宗竹の開花周期は67年といわれる。
 京都府立植物園のナリヒラダケに昨秋から花が咲き始め、4月の半ばには満開になったことを、「あーせんせいの休日」を見て知った。毎週植物園に行っていたのに、 他の花に気を取られて迂闊だったと、おそまきながら出かけてみた。
 残念ながら、もう花はなく人影も途絶えていた。懸命に探したところ、ようやく一カ所咲き残った弱々しい花を見つけることが出来た。細く伸びた花糸の先に黄色の葯が付いているのが雄しべであろう。雌しべは中に隠れている。もう一つの写真で先端に出ている物が何かはよく分からない。最盛期の写真は「あーせんせいの休日」に載っている。
 業平竹の名は、この竹が平安時代の六歌仙の一人、在原業平(825-880)のように美しい ということから付けられた。在原業平は伊勢物語の主人公といわれ、色男の代表である。 ちなみに美女の代表は小野小町とされる。
 学名はSemiarundinaria fastuosa Makinoで、イネ科ナリヒラダケ属である。



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