ナンテン−南天 (1998.6.3、2004.5.29、2008.1.16)
 Nandina domestica


 ナンテンは庭木として最もよく植えられるものの1つであろう。我が家でも鬼門に植えると言うことで家の北東角に植えてあったが、いつの間にか垣根のあちこちから顔を出して、アッという間に10本ぐらいに増えてしまった。鳥のいたずらである。ナンテンは根が強いので、庭木の根に絡まるととてもはずせない。冬の赤い実はとても綺麗なのだけれど、もうこれ以上増やさないように監視している。
 花は5−6月で、円錐花序にたくさんの白い花を付ける。しかしナンテンの花は地味で、ナンテンがその存在感を示すのは、秋から冬にに見られる真っ赤な実である。生け花にも花よりも実が使われる。白い実を付ける園芸品種をシロミノナンテン(Nandina domestica cv. Leucocarpa)という。
 ナンテンは常緑樹であるが、よく葉を見ていると冬の間は紅葉している。それが春になると再び緑になる。どのような化学変化が葉の中で起こっているのであろうか。
 学名はNandina domesticaで、メギ科ナンテン属の常緑低木である。茨城県以西の日本全土と中国、インドにも分布する。





5月のナンテンの蕾


1月のナンテンの赤い実



シロミノナンテンの実


葉の表裏


樹皮


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