メタセコイア
 (2005.11.9、2005.3.19、2007.4.26、2009.5.10(橋口さん))
 Metasequoia glyptostroboides


 大阪市立大学の三木茂博士によって化石から同定されたものが、1945年に中国の四川省で見つかり、「生きた化石」植物として有名になった。成長が早く、世界に配布された苗木は、今や大木に成長している。日本に移植されたのが1950年であるから、我が国で最古のものは、樹齢50年ということになる。残念ながら材としての長所は少なく、主として公園樹や並木に使われる。
 ラクウショウと同じく落葉樹である。晩秋に小枝と共に落葉する。同じ頃に写真のような雄花の花芽が付く。今はまだ蕾で、3月には花が開く。雌花は緑色で球果となり、秋には褐色に成熟する。縦縞の入った幹は特徴があって覚えやすい。
 学名は、Metasequoia glyptostroboidesでスギ科メタセコイア属である。別名をアケボノスギという。
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 橋口さんから、まだ若いメタセコイアの実の写真を送っていただいた。秋の落下した実と比べてみて下さい。

4月の若葉(三好さん撮影)

10月の花の蕾



11月の黄葉



2,3月の花



4月の松ぼっくり(昨年の球果が成熟し、種を飛ばしたあと)


5月の、まだ木についている緑の実(今年の球果、橋口さん撮影)


大阪市大植物園のメタセコイアの林


メタセコイアの樹皮


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