コデマリ−小手鞠 (2004.4.18、2006.5.5)
 Spiraea cantoniensis


 コデマリは庭木として最も良く植えられる木の一つである。4-5月に直径1cmほどの白い花がぎっしりと20個ほども散房花序に付き、丸くなって鞠を思わせる。沢山の枝が中心から吹き出すように伸びて、この白い鞠を次々と付けながら枝垂れる。豪華なユキヤナギのようである。中国原産であるが、江戸時代には既にコデマリと呼ばれて普及していたようである。
 葉は互生で、変形も多いが主ね細長く、不規則な荒い鋸歯がある。葉の裏は白から淡緑色で1cm弱の無毛の葉柄を持つ。同じシモツケ属のイワガサと区別が付きにくいが、葉を見ると、イワガサは菊の葉に似て、葉の幅も大きく下部が太く、鋸歯の切れ込みも丸みを帯びている。
 学名はSpiraea cantoniensisで,バラ科シモツケ属の落葉低木である。日本全土で庭木や公園の低い生け垣などに使われる。









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