コバンノキ−小判の木 (2007.5.20)
 Phyllanthus flexuosus


 北摂の宝塚市の北に大峰山がある。といっても女人禁制で有名な大峰山とは違って550mほどの里山である。この山の西側を流れる武庫川の渓谷に沿って昔は福知山線が走っていたが、今はトンネル化されて、車窓の景勝地は見えなくなった。ただ、廃線跡を歩くことが出来て、一帯は良い公園になっている。また、「桜守」として有名な笹部新太郎氏が桜の研究に用いた山域が大峰山西北部にあり、ここも公園として開放されている。
 その、大峰山でコバンノキを見つけた。コバンノキは5月に目立たぬ小さな紅紫色の花(雄花)を葉腋に付ける。雌花は淡緑色である。花が散ると小さな刮ハが育ち、秋には黒く熟す。
 学名はPhyllanthus flexuosusで、トウダイグサ科コミカンソウ属の落葉低木である。雌雄同株で、岐阜県以西の暖かい山地に生える。







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