ヨーロッパイチイ (2001.12.14、2003.4.15、2004.12(中島さん))
 Taxus baccata


 ヨーロッパで見るイチイである。コペンハーゲンの植物園で見事に赤い実の付いたものを見たが、京大農学部植物園にも植えられている。日本のものと殆ど同じで、区別が付かない。春4月に花を付け、雌雄異株である。雄花は黄色、雌花はやや緑色で、実は10月頃に仮種皮が赤く熟し、種子を覆うが先端部からは種子が見える。この赤い仮種皮は甘くて食用に出来るが、種子は有毒なので注意が必要である。
 学名はTaxus baccataでイチイ科イチイ属である。ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアに分布する。baccataは「実がなる」の意味。

12月の実


中島さんがブダペストで撮られた赤い実


4月の花(雄花)


葉の裏の気孔帯が白く見える


幹と葉


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