イジュ−伊集 (2004.5.11、中島さん)
 Schima liukiuensis


 まず、イジュについての中島さんのお便りをご紹介しよう。
 「5月に入ると咲き始めますが、6月上旬まであります。沖縄の梅雨入りの頃から、山を転々と白く飾ります。昨年から花をおいかけていましたが、今年の春は、赤い新緑?を見ました。綺麗な形にはじける実も見つけました。」
   以前に神代植物公園温室のイジュの写真をご紹介したが、中島さんのものは、自生する木の一年を追っている美しい写真集である。沖縄の梅雨期にあたる5月に、直径3cmほどの白い花を付け、刮ハは10月頃に成熟する。チャノキと同じヒメツバキ科であるが、チャノキの刮ハが3裂するのに対して、イジュのものは綺麗に5裂する。
 イジュの白い花は沖縄の人々にとても親しまれており、辺野喜節(べのきぶし)には「伊集の木の花やあんきょらさ咲きゆり わぬも伊集やとて真白(ましら)咲かな」(イジュの花があんなにきれいに咲いている 私もあのイジュのように真っ白に咲きたい)と歌われている。
 学名はSchima liukiuensisで、ツバキ科ヒメツバキ属である。liukiuensisはもちろん琉球の意で、この木は南西諸島に特産の木である。

5-6月の白い花(6月3日)




満開の花が白い点々のように山を飾る(5月6日)


星形に弾けた刮ハ(3月6日)


春の赤い若葉(3月14日)



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