ハマゴウ (2000.7.25)
 Vitex rotundifolia


 30年ぶりで志摩半島南端の和具に行った。近鉄特急で賢島まで行き、ここから英虞湾を船で渡る。短いけれど、海を渡る旅はロマンがある。
 民宿風の宿から、浜に出ると潮風が心地よい。浜を歩いていると、地を這うように伸びた茎に沿って紫の花が咲いている、ハマゴウに出会った。雨上がりで、花が痛んでいるのが少し残念だった。
 本州の南海岸を代表する海浜植物である。砂地を這って伸びるので、ハマハイとも呼ばれる。7−9月、円錐花序に紫色の花を沢山付ける。東南アジア、南太平洋、オーストラリアの海浜に広く分布する。石川県加賀海岸には、見事なハマゴウの群生が見られる。
 学名はVitex rotundifoliaで、クマツヅラ科ハマゴウ属である。rotundifoliaはround-leavedで、葉が輪状に付くことを指す。




10月のハマゴウの実


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