ハイノキ−灰の木 (2015.4.16 豊中市)
 Symplocos myrtacea


 ハイノキ科を代表する木である。最近新築の家のシンボルツリーとして良く植えられるようになった。新緑の葉の色と、真っ白な花の対比が美しい。他のハイノキ科の木との区別が難しいが、ハイノキの葉が一番細くて先端が尾状になっていること、鋸歯は鈍いがはっきりとしていること、などから区別しやすい。
 花は4−5月に咲く。雄しべが花弁より長く突きだしていて、まるで放射状に吹き出しているように見えるが、これがハイノキ科の花の特徴である。花の後の核果は7mmほどで、8−10月には黒紫色に熟す。樹皮は暗黒色−灰色で、粘りがあって折れにくい。この木の灰を媒染剤として使用したことから「灰の木」と呼ばれるようになった。
 学名はSymplocos myrtaceaで、ハイノキ科ハイノキ属の常緑小高木である。近畿地方以西に分布する。

沢山の雄しべがとてもよく目立つ白い花





ハイノキの特徴ある葉−鋸歯があり先端は尾状


幹と樹皮


全体像:新しい家のシンボルツリー


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