ゴヨウマツ−五葉松 (2002.2.16、2004.7.7(松村さん))
 Pinus parviflora


 もう30年も前になる。母と伯父夫婦を連れて、高松に旅行したことがある。短い距離だったが、亡くなった伯父には最初で最後の飛行機の旅であった。その時に買ったゴヨウマツの盆栽が今も元気である。
 ゴヨウマツというと、盆栽という認識があるが、実は20mを越す大木になる。福島県以南の山地に生え、日本北部のキタゴヨウマツと棲み分けている。種子島にはアマミゴヨウと呼ばれる五葉松があるが、絶滅危惧品種である。
 花は5-6月に咲き、球果は2年かけて成熟する。雌雄同株で、雌花は新枝の先に付く。松村さんが送ってくれた、兵庫県篠山市の銘木の五葉松の球果の写真が3段目にある。
 学名はPinus parvifloraで、マツ科マツ属である。別名を媛小松(ヒメコマツ)というが、京都下鴨神社の媛小松は名木として有名である。

葉が5葉になっている。葉の側面には白い気孔帯が見える。



兵庫県篠山市の銘木「宮田の五葉松」の球果−松村さん撮影


                         京都下鴨神社の「媛小松」


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