ギンバイカ−銀梅花 (2002.6.9、2003.10.4)
 Myrtus communis


 豊中の民家の玄関越しに覗いていた花である。家の方に聞こうと表札を見ると、今は空き家になっている。いつ頃越されたのか、庭の木々達はまだ生き生きと花を付けていた。
 花の大きさは20mm程度で、沢山の長い雄しべが特徴である。葉は全縁、やや肉厚で対生している。茎が赤いのも特徴である。最初、花の名前がわからず「何の木の花でしょう?」とページに載せたところ、早速に出合さんからお便りをいただきました。以下は出合さんのお便りの一部です。
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 「さて、6月9日のこの木何の木ですが、もう、どなたかから、返事が来ていますでしょうか。これは、銀香梅(祝いの木)とかミルタスと、呼ばれている木ではないでしょうか。冊子を見ますと、花や実に香があり、純白色の花を6月に枝一杯の咲かせる。常緑低木で冬の寒さに弱いとあります。葉は、斑入りのものもあります。花と葉は似ているのですが・・。」
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 葉の小さい「小葉ミルタス」、白くて甘い実を付ける「シルキーベリー」、斑入りの葉の「斑入り葉ミルタス」などの種類があるようだ。常緑の低木で、葉や花に芳香があり、古代ローマ時代から珍重されたという。
 原産地である地中海沿岸のスペインに行く機会があって、マドリードの王立植物園を訪れたら、丁度ギンバイカに果実が出来ていた。綺麗な紫色である。かなり大きく育っていたので木の幹と共に写真に収めた。
 学名はMyrtus communisで、フトモモ科である。出合さんのお便りのように、銀香梅(祝いの木)と呼ばれることもある。地中海地方の原産。





マドリードの王立植物園で



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