ゲットウ−月桃 (2003.4.29、2003.11.5、中島Moeさん)
 Alpinia zerumbet


 樹木ではないが、沖縄の代表的な草花である「ゲットウ」の美しい写真が中島Moeさんから送られてきたのでご紹介しよう。以下の説明が添えてあった。
 「この花は、奄美では「さねんばな」。沖縄では「さんにん」と呼ばれています。葉が抗菌作用があるため、米餅をつつんで蒸した餅菓子があり、これは「カーサームーチ」と呼ばれています。独特の香りがあります。」
 沖縄では、旧暦の12月8日(1月中旬にあたる)には、ムーチー(鬼餅)という、ゲットウの葉で包んで蒸した餅を作って、これを軒に吊して厄払いをするそうである。餅のほんのりした甘さと、ゲットウの葉の香りがよく、子供達の大好物だという。
 この草は、沖縄や小笠原ではどこでも見られる、いわば雑草の類であるが、5-7月に咲く花は大層美しい。黄色や白の斑入り品種があり、キフゲットウ(黄斑月桃)、フイリゲットウと呼ばれている。秋には実が出来るが、この実の姿がまた独特で面白い。生け花などに使えそうである。
 学名はAlpinia zerumbetで、ショウガ科の常緑多年草である。別名をアルピニアともいう。




秋には、褐色の綺麗な実が出来、中からは沢山の種子が覗いています



ゲットウは道端や庭先に雑草のように生えています


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