タイワンフウ (1999.11.14)
 Liquidambar formosana


 フウが中国から日本に渡来したのは1720年頃で、 我が国には樹齢300年以上の木はない。 高さ20mを超す落葉高木で、街路樹や公園樹としてよく植えられる。 最近は、大正時代に北米から渡来したモミジバフウに押され気味である。
 4月頃に花を付け、雌花は球形である。この球形の花から、トゲトゲのある 球形の実が生長し、ちょうどスズカケの木のように、木いっぱいにぶら下がる。 落葉の後も鈴のような実だけが残っていることが多い。 紅葉はモミジバフウよりも遅いが、落葉前の葉は、黄色から深紅色まで、 様々に色づいて美しい。
 学名はLiquidambar formosanaで、マンサク科フウ属である。 formasanaは台湾原産の意。タイワンフウと呼ばれる木があるが、 フウとの区別が全く付かない。フウ自身が台湾原産であるから、 (丁度モミジバフウをアメリカフウと呼ぶように) フウのことを「タイワンフウ」と呼ぶのではないだろうか。
 モミジバフウはこちらでも見られます。

タイワンフウと名板のある木


フウの幹                  伸び伸びと育つフウの木


フウと名板のある木の葉            タイワンフウと名板のある木の葉

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