フトモモ−蒲桃 (2003.3.12、2009.3.10(台北))
 Syzygium jambos


 一度見てみたいと思っていた花である。この、無数の雄しべが花火のように吹き出した花を植物図鑑で見たときからそう思っていたが、なかなか見る機会に恵まれなかった。今回、浜松フルーツパークの温室で、偶然にも見ることが出来た。日本南部では4−5月に花を開く。木は高いものは10mになる。葉は対生で、やや固く光沢がある。
 アジア東南部の原産であるが、九州南部や沖縄県でも見ることが出来る。直径4cm程度の球形の果実は、薄黄色に熟し良い香りがするので、食用やお酒に入れて使われる。
 フルーツパークへは、浜松からバスが1時間に2本程度出ている。果物のなる木が沢山植えてあり、温室も充実している。家族づれで、一日を楽しく過ごすことが出来そうだ。
 学名は、Syzygium jambosで、フトモモ科フトモモ属の常緑高木である。
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 初めて出かけた台北の植物園でフトモモの花が咲いていた。今回は大きな木であったが、近くから写すことが出来た。なかなか広くて立派な植物園だが、木の名前が漢字でしかも日本とは異なる読み方なのでラテン語の学名だけが頼りである。幸いなことにフトモモは日本での漢字と同じ「蒲桃」であった。(2009.3.10)

台北植物園のフトモモ(2009.3.10)


この角度から見ると、雌蘂がよく分かる





浜松フルーツパークのフトモモ(2003.3.12)



フトモモの小さな実−これから大きくなる



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