コカ、コカの木 (2008.9.9)
 Erythroxylon coca


 マチュピチュ遺跡の中に小さな植物園が作ってあって、そこでコカの木を見付けた。コカは南米原産の低木で、その葉からはコカインを抽出することが出来る。コカの葉は「コカ茶」としてペルーでは日常の大切な飲み物になる。単に乾燥した葉を集めて湯を注ぐだけであるが、癖のない味で日本のお茶と同じように飲みやすい。砂糖を入れても良い。抽出されるコカイン成分はごく微量と思われるが、高山病に効き、疲れを癒すと言われる。持ち帰りたかったが、税関の麻薬犬が怖くて止めた。
 コカの花は白い小さな5弁の花である。写真に小さく写っているが解像度が悪く解らない。花の後は小さな実となり、赤く熟す。
 学名はErythroxylon cocaで、コカノキ科コカ属の常緑低木である。南米原産とされるが、インドやアフリカでも類似種が見られる。


右上に小さな白い花が見える



クスコのレストランで飲んだコカ茶


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