アキニレ−秋楡 (1998.9.23、2000.9.14(京大)、2005.9.21(京都植))
 Ulmus parvifolia


 日本で見られるニレの代表は、ハルニレとアキニレである。ハルニレは春3月に花を付けるが、アキニレは9月に花を付ける。ハルニレの方が葉が少し大きいが、なかなか見分けにくい。
 幹の樹皮は灰褐色で、写真に見るように鱗状にはげて特色がある。
 京都大学北部構内にはアキニレが多く、いま丁度花を付けている。早いものはもう翼果をつけ、遅いものはまだ蕾である。この季節、去年も台風が接近して雨が降っていた。二百十日から、二百二十日にかけて花を付ける木の宿命である。そういえば、彼岸花が丁度咲き始めている。
 学名は、Ulmus parvifolia。ニレ科ニレ属の落葉高木である。東海地方以西に分布する。

9月に咲くアキニレの花



花の中央の雌蘂が育って翼果の形になってくる


アキニレの翼果


アキニレの冬芽(万博公園、2003.3)


アキニレの樹皮。細かいものと荒いものがある



アキニレの樹形


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