アケビ−木通 (2002.4.3、土谷さん)
 Akebia quinata


 同窓の土谷さんから、見事なアケビの花と実の写真を送ってもらった。自宅の庭に植えてあると言うことだが、幹の太さからいってかなり昔に植えたものであろう。それにしても見事な花である。雌雄同株なので、雄花と雌花がつく。雄花は1cm程度で小さく、総状花序に沢山付くが、雌花は大きくて、雄花の集団の根元側に1-3個しか咲かない。雄花には雄しべが6個、雌花には3-9個の雌しべが集まって付いている。花弁のように見えるのは実は萼片である。これらの様子が写真からよく分かる。
 葉は5枚一組で独特な形の掌状複葉になっている。全縁で鋸歯はない。実は、長さ5-6cmと大きく、9月頃から次第に色づき始めて、10月には熟して割ける。アケビの実は食用になる。
 学名はAkebia quinataで、アケビ科アケビ属の落葉蔓性の木である。Akebiaはアケビの音で、quinataは葉が5枚あることを指す。



雄花(左)と雌花(右)


4月のアケビの葉−全縁の5葉である


アケビの樹皮


10月のアケビの弾けた実


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