アオノリュウゼツランの花 (2003.8.2)


 日本では、約50年に一度しか開花が見られない珍しい花である。しかも、5mにも及ぶ巨大な茎を伸ばして花を咲かせたあと、親株は枯死してしまう。壮絶な一生である。
 高槻にお住まいの門野さんから、「市大植物園で、珍しいアオノリュウゼツランの花が咲いていますよ」とメールを頂いた。忙しいのでかなり躊躇していたが、もう50年後というと、どう考えても無理。この機会しかないと、思い切って出かけた。昨年開花したという一株は既に枯死状態であったが、横にある3株が見事な花を咲かせていた。5m以上に達する花茎が3本立ち上がり、大きな黄色の花を付けている様は壮観である。
 もともと、メキシコの乾燥地帯に原産の植物で、メキシコではもっと短期間で世代交代するが、日本では数十年を要する。市大植物園の木は昭和30年頃に植えられたものであるという。今年は5月頃から花芽が出始め、成長の早い時期は花茎が一日10cmも伸び上がったそうである。6月中旬には花芽が分岐し、7月には5mに達してつぼみが膨らみ始め、中旬には開花を迎えた。あと1週間ほどは花が見られる。成長過程の写真は大阪市立大学理学部附属植物園のホームページに詳しい。
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 神戸大学でMBAを取得した安井さんから、神戸大学(六甲台本館玄関東側)でリュウゼツランの花が開いたというニュースを知らせていただいた。以下のアドレスから写真を見ることが出来る。(2010.8.22)
  http://www.ryosokai.net/business/ryuu11.JPG
  http://www.ryosokai.net/business/ryuu12.JPG


門野さんの素敵なワンショット。大きさがよく分かります。

後方に見えるのは、昨年開花した後、枯死した株である


蜂達が花の周りでブンブン唸っていた



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