カエデの葉 (1999.12.5)


 今年のカエデの紅葉は随分と遅く、京都の糺の森では、ようやく見頃である。 山間部はほとんど葉が散っているが、京都市内ではまだ紅葉が楽しめる。 よく見るモミジを、葉の形から見分けてみよう。
 まず、葉がいくつにわれているかで、大まかに分ける。そのあと、葉の鋸歯の形で、 ほぼ特定できる。さらに詳しくは、葉の平均的な大きさや葉の裏の毛の様子が参考になる。
 京都市内や全国各地のお寺に多いのは圧倒的に「イロハモミジ」で、「オオモミジ」が混じる。庭園などには、イタヤカエデや、ハウチワカエデ、オオイタヤメイゲツ(ハウチワカエデに似ているが切れ込みが深い)、さらに葉の細い「アオシダレ」等が植えられている。 街路樹としては、トウカエデに人気があり、京都では北山通りの街路樹はトウカエデに統一されている。山野には、ウリハダカエデ、コミネカエデ、カラコギカエデなどが見られる。


葉が3裂しているもの

トウカエデ            カラコギカエデ          ウリハダカエデ

−鋸歯なし            −両翼の切れ込みが少ない     −浅い切れ込みの3裂がおおい 


葉が5裂しているもの

コミネカエデ           サトウカエデ

−中央の葉が長い         −大きな鋸歯。カナダの国旗。


葉が5−7裂しているもの

イロハモミジ          オオモミジ                 イタヤカエデ(×1/2)

−最も広く分布         −切れ込み丸く、鋸歯細かい         −浅い切れ込み、鋸歯なし


葉が9−11裂しているもの

ハウチワカエデ             コハウチワカエデ       ヒナウチワカエデ

−大きな葉               −普通の大きさ        −鋸歯と切れ込みが深い


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