シラネアオイ−白根葵
 Glaucidium palmatum Siebold et Zucc
 2004.7.1(栂池自然園−1850m)、2012.4.25(長岡雪国植物園−100m)、2013.4.8(京都府立植物園-70m)、2016.4.25(八ヶ岳野草園−1040m)


 大きな若葉色の葉と優しいピンクの大輪の花は、一度見ると忘れることはない。一属一種の日本特産種で、日光白根山に多く、タチアオイの花に似ることから「シラネアオイ」と呼ばれる。中部から北海道にかけての日本海側の深山に分布し、新潟県妙高市の市花に指定されている。
 花は山では5-7月に咲くが、低地では4月頃から咲いている。京都植物園や長岡の雪国植物園では、4月中旬には花を見ることが出来る。花は4弁であるが、花弁に見えるのは萼片である。花は多数の雄しべと2本の雌しべからなり、2本の雌しべが花の下部で融着して秋には2区分の袋果を生じる。茎に付く葉は2枚で、互生する。葉柄は長く、20cmほどの大きな葉は7-11裂し、先端は鋭く尖る。花の直ぐ下の葉は苞葉と言われて、他の葉とは違って丸い形をしている。萼片が白いものは、シロバナシラネアオイ(Glaucidium palmatum f. leucanthum)と呼ばれる。
 学名はGlaucidium palmatumで、キンポウゲ科シラネアオイ属の多年草である。本州中部から北海道にかけての、日本海側の深山に分布する。
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 高校同期生たちが山の花旅で栂池自然園に行った際に写して送ってくれた写真を最上段に載せた。(2018.6.20)

栂池自然園(2018.6.20)


2004年に栂池自然園で写す(2004.7.1)


 2本の雌しべが大きく丸く見える


2012年に長岡雪国植物園で写すで写す(2012.4.25)

 花も葉もまだ幼い感じ


 雄しべが枯れて2本の雌しべがよく見える


2013年京都府立植物園で写す(2013.4.8)

 花の下の苞葉がよく解る


2016年八ヶ岳野草園で写したシロバナシラネアオイ(2016.4.25)


 2枚の葉の互生がよく解る


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