キクザキイチゲ−菊咲一華 (2008.3.25、京都府立植物園)
 Anemone pseudo-altaica


 雪割草と並んで早春を代表する大型の花である。白色あるいは淡紫色で30mmにもなる花を一輪ずつ付ける。花弁はなく、花は10−13個の萼片からなる。茎葉は3出複葉で3枚が輪生する。3−5月に山地の林床で花を開く。
 イチリンソウ科には美しい花が多く、アズマイチゲ、イチリンソウ、ニリンソウ、ハクサンイチゲなどがよく知られている。庭に植えられることの多い「シュウメイギク」も中国から渡来したイチリンソウ科の草目である。
 学名はAnemone pseudo-altaicaで、キンポウゲ科イチリンソウ属である。北海道と本州の近畿地方以北の山地に分布する。キクザキイチリンソウとも呼ばれる。

花弁のように見えるのは萼片




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