北海道剣淵町の「剣淵のヤチダモ」
  (2003.9.24、2005.2.10、西村さん)


 ヤチダモは北海道では重要な木材用樹木であが、そのヤチダモの、北海道最大の巨木(幹周480cm)の写真が西村さんから届いた。以下のような解説付きである。第2位のヤチダモの巨木は、西村さんによると、網走ノトロ湖畔のもので、幹周460cmとのことである。
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剣淵町 開拓記念木(ヤチダモ)2003年9月24日、2005年2月10日訪問

 旭川から北へ約40Km、明治32年に屯田兵300人余りが入植し開拓した町、剣淵町がある。ここに開拓記念木として北海道第1位のヤチダモが立っている。根本に2枚の看板がある。
 古い方には「・・・北辺開拓と警備の大任を帯びた屯田兵が入植し、この老樹の下で隊長の訓示を受けた後、丈余の笹を分けて兵屋に辿りついたのである。・・・」とある。新しい看板には「・・・剣淵町開拓記念保護樹林 ヤチダモ 直径136cm 樹高22m、推定樹齢670年(H13.10.1現在)所有者剣淵町妙見寺・・・」とある。市街の中の空き地の角にひとり堂々と突っ立っている。文献によると「幹周480cm,樹高14m,樹齢650年(推定),剣淵町指定の文化財」とある。樹高の数値が違いすぎるが、平成5年の文献内の写真では枝の大掛かりな剪定跡が見えるので、何らかの理由で切り縮めたものと思われる。
 写真で分かるように樹勢は旺盛で葉が盛り上がるようである。しかし樹幹の裏に回ると、縦に大きく補修の黒いウレタンが詰め込まれており、上の方には黒いサルノコシカケに似たキノコが沢山寄生している(写真2)。冬の写真では道路を除雪した雪が山と積まれて窮屈そうである。市街地なので電線・電話線が縦横に張られ、かなり景観を害しているので、写真では全て消してしまいました。
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 JR宗谷本線の剣淵駅で降りて西に向かう。ヤチダモは市街地本町にあり駅から徒歩で遠くない。剣淵町の「町の木」は、もちろん「ヤチダモ」である。




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