岐阜県下呂市萩原町の「禅昌寺の杉」
  (2018.5.30, 岩崎さん)


 岐阜県には杉の巨木が多い。その一つ「禅昌寺の杉」の写真を、高校同期の岩崎さんから送っていただいた。奥様と下呂温泉に遊ばれた際の寄り道と言うことであった。この木には、10年前に会いに行ったことがあるが、樹勢は衰えていない。その頃のカメラは画素数が足らなかったので、送っていただいた写真程の迫力はないが、全体像がよく解るはずである。この大杉は寺の正面を入って左手奥にある。樹高45m、幹周12m(環境庁調査では9.6m)、樹齢は1300年と伝えられ、国の天然記念物に指定されている。
 禅昌寺は1530年前後(平安時代)に、飛騨国萩原郷の桜洞の城主三木(ミツキ)直頼によって創建されたと伝えられる臨済宗妙心寺派の禅寺で、三木一族の菩提寺となっている。「萩原町史」によれば、1377年にこの地に創建された円通寺が改称したものであるとされる。木造観世音菩薩半跏像(室町時代)、白隠禅師筆達磨像などが県指定の文化財となっている。山を背景に庭園が美しく、ゆっくりと味わいたい寺である。
   JR下呂駅の北隣にある「禅昌寺」で下車すると南300mの所に禅昌寺がある。

根元に大きな瘤がある。



東側から見ると、寺の建物と遠くの山が見える。


西側から見ると幹周の大きさが分かる。


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