奈良県十津川村の「玉置神社の大杉」 (2005.6.4、Mukaiさん)


 巨木の好きな人なら、一度は見たいと思うのは、十津川郷の玉置神社の大杉群である。奈良県のMukaiさんから、その貴重な写真を送っていただいた。まず最大の巨木である「大杉」について、Mukaiさんの感想である。
 「初めは「大杉」です。樹高45m、幹周りは10mを超えるとありましたが、樹齢はどれほどなんでしょうか。奈良では最大の幹周りともありました。斜面を下ったところにあり、上から遠目に見たときは、それほど驚きませんでしたが、裏側に回り込んで、すぐ側で見ると、その大きさに圧倒されました。深く苔生して天高く直立する姿を見上げると畏敬の念を抱くほどの迫力で、高井の千本杉を始めて見たときの感動に似ていました。今回最も印象に残った巨樹です。」
 樹齢は1000年と伝承され、奈良県の天然記念物となっている。奈良県での幹周最大は楠に譲るが、杉の中では県下随一の幹周である。1000m級の山中に杉の巨木群が育つことは珍しく、玉置神社社叢一体が天然記念物となっている。
 近鉄大和八木、JR五条駅から十津川温泉を経て新宮に向かうバスが1日に4本程度出ている。新宮からも折立まで日に3本のバスがある。その折立で降りて、玉置山に登る。山頂が玉置神社である。車で殆ど頂上(1076m)まで登れるが、歩くと標高900m以上を徒歩となる。




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