香川県小豆島の「宝生院のシンパク」(1997.11.19)


 国の特別天然記念物に指定された「シンパク」(イブキあるいはビャクシン と同じイブキ科)が小豆島にあるというので出かけた。フェリーで土庄に渡り、 ここから国道436号線に沿って土庄本町を通り、伝法川の橋の手前を左に折れて 川沿いを800m程歩くと北山という集落に付く。ここに宝生院という小豆島 の54番目の札所があり、その境内に巨大な「シンパク」がある。 土庄の船着き場から徒歩20ー30分である。
 特別天然記念物に指定されるだけのことはある。くねった力強い幹は 仁王の体躯を想わせ、圧倒される。根元の周囲16.6m、地上約1mのところで 3つの裂けたような枝幹に別れ、本幹は空洞化している。枝幹はそれぞれ7m 程の幹周がある。樹齢1500年と言われるが、樹勢は旺盛で、 遠くから見ると一つの森のように見える。
 イブキ科では、鎌倉「建長寺のビャクシン」、湯河原「城願寺のビャクシン」 「山口県恩徳寺の結びイブキ」なども有名である。




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