徳島県美馬市の「内田のエドヒガン」
 (2009.5.10、三鍋さん)


 四国の巨樹の素敵なホームページを作っておられる三鍋さんから、嬉しいご投稿を頂いた。四国で最大級のエドヒガンの巨木「内田のエドヒガン」である。吉野川の支流である穴吹川源流に近く、行くのはなかなかの苦労である。以下は三鍋さんのメールからの抜粋である。
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《内田のエドヒガン》別名・・・世の中桜
県指定天然記念物/平成10年5月8日指定
 主幹周囲6.29m 樹高18m  推定樹齢500〜600年 (説明版)
 所在地 徳島県美馬市穴吹町古宮字内田563

 四国でも最も水質の良いとされる清流穴吹川をさかのぼって行くと随所に案内板があります。最後に急な山道を徒歩で600m。健脚な人で20分弱の行程ですが私は50分弱かかりました。杉林の空けた急斜面にあり、よくぞ今まで倒れなかったものだと感心しました。直ぐ手前の窪みには杉が倒れてずり落ちていてるので、桜は自らの根で斜面自体を固定して長年わが身を繋ぎ止めていたのではないかと思いました。事実その根元の巨大さは桜とは思えぬ程の迫力で、四国でも最大クラスだと思います。2箇所ほど大きな枝を失ってい ますが、高い枝にはまだしっかりと葉が残っています。花はめったに満開にならないそうで、開花の状態でその年の景気を占うことから「世の中桜」と呼ばれてきたそうです。
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 JR予讃本線の穴吹駅で降りる。徳島方面から192号線を車で来れば、穴吹駅手前で492号線に入って南下し、穴吹川を遡る。15kmほどで道が川に沿って大きく蛇行したあと古宮の郵便局で右折して支流の内田谷川に入る。更に3kmほど遡ると、右手が内田のエドヒガンの方向である。案内板に従って到達できる。




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