岐阜県高山市荘川町の「荘川ザクラ」 (2007.5.8、新田さん)


 以前に田中さんから、雪中の荘川桜(しょうかわざくら)を送っていただいた。今回は、新田さんから5月の同じ桜が届いた。御母衣(みほろ)ダムの湖底に沈む運命にあった2本の桜の巨木を、「電源開発」初代総裁の高碕達之助氏の情熱に動かされた「桜男」の笹部新太郎が指揮して移植したものである。不可能と冷笑されたが、今、ゴールデンウイークに、2本の桜は見事な花を咲かせている。
 2本の桜は、光輪寺と照蓮寺にあった共に樹齢450年を超す古桜で、今は2本並んで御母衣湖を静かに眺めている。写真の木は元照蓮寺にあったもので、樹高20m、幹周6mである。2本とも岐阜県の天然記念物に指定されている。2007年は少し花が少なかったようで、新田さんのメールには「5月8日少し散り始めていました。アズマヒガンの老木だし、今年は特に花付が貧弱だったそうですが、それなりに風情がありました」とあった。
 JR高山本線の高山飛騨バスセンターから白川郷/鳩谷行きの濃飛バスに乗り、桜の郷荘川/牧戸を過ぎて飛騨中野で降りると直ぐである。バスは1日6本出ているが、予約制になっているようだ(TEL 0577-32-1688)。車の場合には東海北陸自動車道の「荘川インター」で降りて158号線を北上し、道なりに56号線に乗り換えて御母衣ダム沿いを更に北上する。岩瀬橋と尾神橋の間の湖岸に荘川桜が立っている。



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