岩手県盛岡市の「石割桜」 (2010.8.29、松村さん)


 猛暑を避けて東北に遊んだ松村さんから、5本の巨木を寄稿して頂いた。圧巻は、よく知られている盛岡地裁の「石割桜」である。以下は松村さんによる解説です。
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 盛岡地裁の石割桜 (2010.8.29)
 盛岡市の中心部に県庁と並び盛岡地方裁判所があるが、前庭に巨大な花崗岩を真二つに割ってエドヒガン(花色からシロヒガンとも言われる)の巨樹が伸びている。この敷地は盛岡藩の家老、北家の屋敷跡である。落雷で生じた庭石の割れ目に種が飛んできて芽を出し、成長にともなって石の割れ目を押し広げたものと言われている。花崗岩は饅頭形で長径7.5m、短径3.65m、高さ1.75mという巨大なもので、ほぼ真ん中できれいに割れ、その割れ目にサクラが生育している。サクラは推定樹齢350年、幹周4.6m、樹高11.0mで、枝張りは東西に16.0m、南北に17.1mある。手入れがよく毎年4月下旬にはみごとな花をつけるという。大正12年に国の天然記念物に指定されている。
 ところ:岩手県盛岡市内丸9−1 盛岡地方裁判所
 問合せ先: (財)盛岡観光コンベンション協会 (TEL:  019-604-3305)
 交通:JR盛岡駅前より岩手県交通バスで中央通り1丁目下車すぐ 

遠くから見ると、単なる桜の巨木に見えるが..。


近づくと石の中央から根が出ていることに気付く。


根が岩に食い込むさまは、壮絶である。



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