奈良県宇陀市の「仏隆寺の桜」 (2005.4、Mukaiさん)


 Mukaiさんから春の桜の季節に送っていただいた写真の掲載がすっかり遅くなった。初春に桜と言うことで許していただこう。Mukaiさんは、次のように書いておられる。「ご存じ、奈良最大最古の桜です。古木は根本が苔生し、長年の風雪に耐えたこの風格と、丘の上に堂々と咲き誇る姿がとても好きです。周りの人と比較すると、その大きさが分かってもらえると思います。
この桜も有名になり、最近は休日日中ともなるとハイカーの列や車の駐車待ち渋滞が できるほどの人出です。」
 樹高は10mほどだが、幹周は7.9mで奈良県最大の桜で、樹齢は600年と伝承され、県の天然記念物に指定されている。この木は、エドヒガンとヤマザクラの雑種であるモチヅキザクラ(Prunus mochizukiana Nakai)の一種であるとされる。
 近鉄大阪線の榛原駅で降りて、上内牧あるいは曽爾村役場行きのバスに乗って高井で降りる。ここから東へ室生寺までのハイキングコースがあり、2.5kmほど歩くと左手に仏隆寺である。バスの本数は少なく、1-2時間に1本である。駅からタクシーに乗ると15分程度で着く。
 この桜は元は榛原町を代表する巨木の一つであったが、平成18年に奈良県宇陀郡を構成していた6町村の内、大宇陀町・菟田野町・榛原町・室生村の4町村が合併して、宇陀市となり、市の銘木の一つとなった。




以下は、2001年5初旬に出かけて葉桜になってしまった木を写したものである。
Mukaiさんの写真とは反対の角度から撮っている。



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