鹿児島県薩摩川内市の「永利のオガタマノキ」 (2005.3.2、松村さん)


 松村さんの鹿児島巨木巡りが続く。蒲生からは北西に川内市に向かったようで、有名な永利(ながとし)のオガタマノキへと続いてくる。オガタマノキは「招魂(おぎたま)」が訛ったものと言われ、神社に多く植えられている。むかしは玉串奉納はオガタマノキを使うのが正式とされたが、今はサカキになっている。この木が国の天然記念物に指定された昭和19年11月といえば、終戦まで僅かで、次第に日本の敗色が濃くなってきた時期である。さて、以下は松村さんによる解説である。
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薩摩川内市永利町の石神神社に国指定の天然記念物であるオガタマノキがある。ややさびれた神社の境内に樹は聳えている。わが国有数のオガタマノキの巨樹である。残念ながら主幹が途中で枯れたのか切り落とされており痛々しい姿だが横へは枝を大きく伸ばしている。樹幹にオオイタビやフウトウカズラが着生して樹勢が衰えていて憂慮されていたが、平成7-8年に樹勢回復事業がなされている。

根回り 10m、幹周り 6.7m、樹高 22m、推定樹齢 800年
ところ:鹿児島県薩摩川内市永利町886-21 石神神社
42号線の永利町石神口バス停付近に判り難いが小さい標識があり100mほど入ったところに神社がある。
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 九州新幹線の川内駅で降り、県道42号線に沿って東に2kmを歩き、川を渡る。橋を過ぎ、200mの所を右折して南に向かう。300mほど歩くと右手に石上神社がある。




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