宮城県仙台市の「鍾景の松(臥竜松)」 (2010.8.27、松村さん)


 盆栽型の松の巨木としては、東京都の「影向の松」、京都府の「善峰寺の遊竜松」や、枯死した山梨県の「舞鶴松」等が有名であるが、仙台にも「鍾景の松」があると、松村さんから写真を送っていただいた。以下は、松村さんによる解説です。
***********************************************************
鍾景の松 (2010.8.27)
 旧伊達伯爵が明治時代に邸宅として仙台市一本杉に建造した住宅が戦後変遷があったが仙台市に寄付され現地に解体移築された。仙台市指定有形文化財となっており現在は鍾景閣として料亭として使われている。
 この建物の前に仙台市保存樹木に指定された「鍾景の松」がある。樹齢約300年の古木で形が龍が臥している姿に似ていることから「臥竜松(がりょうまつ)」と呼ばれている。伊達藩主の奥方から盆栽を賜った家臣が中身侍の屋敷丁であった空掘丁(現在の錦町)の屋敷の庭に植え、家宝として大切に子孫が引き継いだと伝えられている。樹高3mで長さは16.5m、幹周1.5mの木は手入れが行き届いていて緑の葉が美しく巨大な盆栽の姿をなしている。
 ところ 宮城県仙台市太白区茂庭字人来田西143-3 鍾景閣
     TEL:022-245-6665 https://shoukeikaku.jp/
 アクセス:JR東北本線「長町」あるいは仙台地下鉄南北線「長町」下車
      JR・地下鉄長町駅西口1番のりばから
      宮城交通バス「秋保温泉行」・「二口温泉行」・「茂庭台団地行」乗車
     「茂庭荘入口」バス停から徒歩15分
       ※下車後、電話すればバス停まで迎えあり。

全体。太い枝が右手に長く伸びて、龍が臥している姿に見える


中央の幹の部分



長く伸びた臥竜の部分


木々のリストへ戻る