香川県志度町の「岡野の松」 (1998.9.15)


 高徳線志度駅で降りて、台風性の吹き降りの中を10分ほど北西に歩いた。 ようやくたどり着いた「長覚寺」の庭を見て驚いた。松があったはずのところは 広い更地になっている。びっくりして寺の人に聞くと、傍らに積み上げてある 薪の束を指さして「数年前に枯れてこんな姿になりました」!
 全く迂闊なことで、帰って小笠原隆三著「日本の巨樹・老樹」(西日本法規出版) を調べると、「最近枯死した木」の中にちゃんと書いてあった。
 岡野の松は1991年の環境庁調査によると幹周9mで日本一の黒松となっていた。 2位は山形県最上町の松で幹周7.7mであるから、群を抜いていたことになる。 樹齢は500年以上と推定されていたが、ついに枯死した。
 昔の写真を牧野和春著「巨樹・名木巡り(中国・四国)」(牧野出版) から借用した。今回撮った下の写真と比べてほしい。中国四国地方では山の松が ほとんど枯死している。岡野の松も同じ原因でやられたのであろうか。 残念なことである。
 今、長覚寺の庭にはクスノキが「香川の保存木」の一つとして 残っているのみである。


在りし日の「岡野の松」− 牧野和春著「巨樹・名木巡り(中国・四国)」(牧野出版)より


長覚寺に残る楠の大木


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