愛知県作手村の「甘泉寺のコウヤマキ」 (2004.2.24)


 恐らく日本最大のコウヤマキである。作手(つくで)村は車を持たないものにとってはなかなかアクセスしづらい所である。前々から気になっていたのだが、行く機会がなかった。家人に叱られるのを覚悟で、タクシー代一万円余を支払った。
 静かな佇まいの甘泉寺境内の左手に、コウヤマキは大切に保存されていた。さすがに見事なものである。樹高27m、幹周り6.30m、樹齢は600年と伝承され、国の天然記念物に指定されている。600年はこの寺の開山時にあたる。西暦1370年、弥天永釈大和尚が臨済宗の寺として開山した折りに、高野山から持参した杖と伝えられる。今も樹勢は旺盛で、4月上旬に花を付け、10月には沢山の赤い実が見られるという。
 JR飯田線の新城から和田峠を越えて作手村に向かう301号線を、村中心部に入る手前で右折して、2km弱の距離である。新城からの豊橋鉄道バスは本数が少なく日に4本である。バスの場合は、鳩ヶ谷口で降りて東へ20分ほど歩く。




木々のリストへ戻る